モデルハウスの見学や
展示会に行った際に営業の方に
坪単価を聞いたりしますよね。
実は、坪単価はあまり意味がないんですよね。
参考にしかならないんです。
坪単価の中身が全く不明確なんです。
正確には
坪単価にはルールがなく、それぞれの会社が独自に出している単価になります。
その仕組みについて、
むつ市の工務店、気密ドクターが解説していきます。
3つの理由に分けて解説していきます。
目次
坪数が曖昧
例えば30坪の家だと考えます。
同じ30坪でも総二階の30坪と、1階が20坪2階が10坪の家では金額が変わってきます。
総二階であれば屋根面積が単純に15坪、基礎も15坪です。
1階が20坪2階が10坪だとすると、屋根が20坪、基礎が20坪と
同じ30坪でも工事する面積が変わってきます。
ここで坪単価を聞いても、建てる方の間取りで大きく坪単価は変わってしまいます。
また、30坪の家と50坪の家では同じものを使ったとしても、坪単価は変わります。
水廻りは住宅価格の2割~3割占めると言われています。
営業の方とかに聞いたとすると、恐らく安い坪単価を説明すると思います。
そしてプランニングをして、
見積もり提示の時に聞いていた坪単価と違うことに気づくと思います。
だから聞いても意味があまりないんです。
算定面積が不明確
施工面積なのか床面積なのかで大きく変わってきます。
床面積は建築基準法で「床面積」の定義があります。
施工面積は会社毎によって異なります。
どこまでを坪単価に入れているのかは、会社によって異なります。
例えば、バルコニー、吹き抜け、玄関ポーチの屋根部分までも面積と算定するところもあります。
どのようなことになるかと言いますと、
2500万の住宅だと考えて、施工面積が50坪だとすると坪単価50万です。
ただ、実際の床面積が40坪だとすると坪単価が62万5千円。
12万5千円の差が出てきます。
その逆もあります。
中身が不明確
坪単価にはルールーがありません。
そのため、どこまでを坪単価に含んでいるのかわからないのが現状です。
以前私が勤めていたところでは、24.8万円が坪単価でした。
窓ありません
屋根ありません
水廻りありません
それでも坪単価の提示はできてしまうのが怖いところです。
展示会で行った時の坪単価にはどこまで含んでいるのか疑問です。
建てる地域が浄化槽なのに、実は坪単価は下水単価でした。
水道の引き込みは入っていません。
実際、ルールがないのでなんでもありなんです。
水廻りのグレードもわかりません。
タンクレスなのか、タンクありなのか
断熱材の種類も不明確です。
あくまでも、提示している会社のルールの中での坪単価ですので、会社が変わると坪単価のルールもかわります。
まとめ
坪単価は聞いても意味がありません。
あくまでも参考までに流す感じで聞くくらいがちょうどいいと思います。
営業の方は、どうしても安く行ってしまう傾向がありますので
話半分くらいでいいと思います。
実際坪単価で会社を比較しても、使っている材料等が違うので比較仕様がないんです。
全く同じ材料で、同じ条件であれば比較検討できると思いますが、実際は全く同じ物はないです。
どうしても気になるのであれば、総額を聞いてみてください。
引渡し時点での総額です。
どこまで入っているかわからない単価を聞くくらいなら
本当にかかっている総額を聞いたほうが現実味が出てきますので。