燃料価格の高騰により、
安定供給に影響を及ぼしかねないことから
2022年12月の電気料金から
燃料費調整額上限が撤廃となりました。
対象プラン
よりそう+eネットバリュー、よりそう+ファミリーバリュー、よりそう+シーズン&タイム、よりそう+ナイト&ホリデー、よりそう+ナイト8、よりそう+ナイト10、よりそう+ナイト12、よりそう+ナイトS、よりそう+サマーセーブ、よりそうB総合高稼働、よりそうB季節別電灯、よりそうB動力プラン、よりそうB季時別電力、よりそうCスノー&ホーム、よりそうCスノーA、よりそうCスノーAⅡ、よりそうCスノーB、よりそうCスノーBⅡ、よりそうCパワーナイト、深夜電力[限定]
※対象となる方には東北電力さんよりハガキが届いています
目次
燃料費調整額とは
原油価格や液化天然ガス価格などから算出されるもので、
そのときの平均燃料価格により毎月変動する調整額のことを
燃料費調整額と言います。
電気量料金に対する補正として適用されるため、
燃料費調整額により電気料金が高くなっている月もあれば
安くなっている月もあります。
価格の推移
例えば2021年12月の燃料費調整単価は
0.31円でしたが
ロシアのウクライナ侵攻等による
燃料価格の高騰により
2022年の6月以降は3.47円と
燃料調整単価が調整上限に到達している
状況となっております。
※燃料費調整単価の単位は 円 / kWh(税込)
上限超過分に関しては電気料金に反映せず、
各事業者様が負担していました。
そのため、上限を超える状況が続いてしまうと
電力の安定供給に影響を及ぼしかねないことから
燃料費調整額の上限を廃止することとなりました。
上限撤廃後の価格
上限撤廃によりエネルギー価格が
上がれば上がっただけ電気料金に
反映されてきます。
上限を撤廃することとなる、
2022年12月分の燃料費調整単価が
どのくらいになるかと言いますと
12.57円となっており、
2021年12月と比べますと12.26円も
高くなっています。
これは我々消費者にとっては
生活を圧迫してくることとなります。
オール電化の方
一昔前のオール電化で建てた方は
要注意です!
一昔前のオール電化とは...
- IHクッキングヒーター
- 電気温水器
- 蓄熱式電気暖房器
この3つを備えたオール電化のことです。
蓄熱式電気暖房器
当時は東北電力さんの方でも
蓄熱式電気暖房器を
普及させようとしていましたが
東日本大震災後は原子力発電所が止まり
安定したエネルギー供給が出来なくなっています。
そのため蓄熱式電気暖房器に関する
割引を撤廃したり
普及を止めるようになりました。
蓄熱式電気暖房器の仕組み
電力によって耐火レンガや蓄熱レンガを加熱し、その加熱したレンガの放熱を利用して部屋を温める
電気料金はどうなる?
蓄熱式電気暖房器は非常に
多くの電気を使います。
そのまま使っていると電気料金は
どうなるのでしょうか。
実際に蓄熱式電気暖房器を使っている
私の自宅の電気料金で
シミュレーションしてみると...
年月 / 燃料費調整単価 | kWh | 料金 |
2021年12月 / 0.31円 | 2846kWh | 882円 |
2022年12月 / 12.57円 | 35,774円 |
なんと燃料費調整額だけでも34,892円
プラスになるという結果に。
単純に考えると
電気料金が10万円近くなってしまいます。
これはあくまでも12月分の
燃料費調整額であって
1・2・3月分とまだまだ価格が変動していきます。
まとめ
そのまま蓄熱式電気暖房器を使っていると
冬場だけで7・8万円。
高い方ですと、
10万円を超えてしまう可能性があります。
一昔前のオール電化で建てられた方や
蓄熱電気暖房器をご利用の方は
蓄熱式電気暖房器を撤去するか、
補助として使って頂く必要があります。
可能であれば、
エアコン暖房での仕様をおすすめします。
むつ市の工務店村建ハウジング
気密ドクターこと村舘が
YouTubeチャンネルにて燃料費調整額の
上限撤廃についてお話ししています。